春の思い(読み)はるのおもい

精選版 日本国語大辞典 「春の思い」の意味・読み・例文・類語

はる【春】 の 思(おも)

  1. 春、渡り鳥が北へ帰るときの別れを惜しむ気持
    1. [初出の実例]「かくれぬのきはへの月になくつるのはるの思ひは聞人もなし」(出典:桂宮本為家集(1271‐75頃)上)
  2. 春の日のものうい思い。春愁
    1. [初出の実例]「眉の図も選ばで春の思哉」(出典:妻木(1904‐06)〈松瀬青々〉春)
  3. 青春期の情熱的な、または感傷的な感情・想念。
    1. [初出の実例]「臙脂色は誰にかたらむ血のゆらぎ春のおもひのさかりの命」(出典:みだれ髪(1901)〈与謝野晶子〉臙脂紫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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