春愁(読み)シュンシュウ

デジタル大辞泉 「春愁」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐しゅう〔‐シウ〕【春愁】

春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。 春》「―のかぎりを躑躅つつじ燃えにけり/秋桜子
[類語]物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「春愁」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐しゅう‥シウ【春愁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 春の日に、なんとなく気がふさいで、ものうくなること。また、その思い。春情。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「生計先忘雲外暁、春愁遠送日西天」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)七・春日山家眺望〈藤原周光〉)
  3. 多くの人が青春期にもつ感傷的な気持。
    1. [初出の実例]「少年心(こどもごころ)にも哀(かなし)いやうな楽いやうな、所謂春愁(シュンシウ)でせう、そんな心持になりました」(出典運命論者(1903)〈国木田独歩〉三)
    2. [その他の文献]〔梁元帝‐春日詩〕

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普及版 字通 「春愁」の読み・字形・画数・意味

【春愁】しゆんしゆう(しう)

春の愁い。唐・李羣玉〔客を送る〕詩 定めて知る、行路春愁の裏(うち) 故邊、を見ん

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