春延米(読み)はるのべのこめ

精選版 日本国語大辞典 「春延米」の意味・読み・例文・類語

はるのべ‐の‐こめ【春延米】

  1. 〘 連語 〙 代金支払を翌春三月払の約束で借り入れた米。江戸時代、米を現金化して年末資金とする方法として、京都西陣の織物屋仲間などで用いられた。
    1. [初出の実例]「春のべの米を、京の織物屋中間へ毎年のくれに借入の肝煎(きもいり)して」(出典浮世草子世間胸算用(1692)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android