時に当たる(読み)トキニアタル

デジタル大辞泉 「時に当たる」の意味・読み・例文・類語

ときた・る

その時にさしあたる。その時にのぞむ。
「近衛院に位を奪はれたりしかば…―・って恥辱を抱く」〈保元・上〉
ふさわしい時期になる。
「その上今の相国は、―・る職に達し、世に聞こえたる才幹なり」〈太平記・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時に当たる」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 に 当(あ)たる

① その時期にぶつかる。その時にさしあたる。時に臨む。
続日本紀‐天応元年(781)四月三日・宣命「かくの時(ときニあたり)つつ人々好からざる謀を懐ひ」
② ふさわしい時になる。時に会う。
※太平記(14C後)二七「其上今の相国は、時に当る職に達し」

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