時の簡(読み)トキノフダ

デジタル大辞泉 「時の簡」の意味・読み・例文・類語

とき‐の‐ふだ【時の簡】

平安時代宮中清涼殿殿上てんじょう小庭に立てて、時刻を示した札。時刻ごとに雑事に当たる内豎ないじゅが立て替えた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時の簡」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 の 簡(ふだ)

  1. 平安時代、宮中の清涼殿、殿上(てんじょう)の間の小庭に立てて、時刻を示した札。「時の杙(くい)」で支え、時刻ごとに雑事にあたる内豎(ないじゅ)が立て替えた。
    1. [初出の実例]「時のふだにくひさす音す」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android