時田村(読み)ときだむら

日本歴史地名大系 「時田村」の解説

時田村
ときだむら

[現在地名]川西町時田

鬼面おもの川左岸にあり、東は堀金ほりがね村、北は中小松なかこまつ村、南は長橋ながはし(現米沢市)。鴇田とも記される。永正一六年(一五一九)三月九日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)によれば、「西大枝宗保より買地、下長井時田之郷之内、大夫耕屋一宇」が大河原五郎左衛門に安堵されている。天文七年(一五三八)の段銭古帳では「下長井白川より南」のうちに「仁十四貫仁百卅五文 とき田」とある。「伊達正統世次考」同一六年二月一六日の項によれば、「鴇田郷の内萩生田、這の一垣内」が南飯田紀伊に与えられている。同二二年の晴宗公采地下賜録によれば時田郷総成敗権と、とう在け・うき嶋在け・よめかはし在け・ミなミ田中在け・なかあらい在け・さかひ在け・いちのミやが横尾新十郎に与えられ、大河原右衛門は中野常陸分のさる在け・かミの在け、浜田宮内丞分のおほた在けと自身知行のかうや在け・はら在け、合せて五軒の諸役がさしおかれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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