普通旋盤(読み)ふつうせんばん(その他表記)engine lathe; centre lathe; parallel lathe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「普通旋盤」の意味・わかりやすい解説

普通旋盤
ふつうせんばん
engine lathe; centre lathe; parallel lathe

旋盤なかで最も基本的な構造をもち,単に旋盤といえばこれをさすほど広く用いられている。基本構造は,主軸台工作物一端を支持する心押し台刃物の送り運動をさせる往復台,送り装置,ベッドおよび脚部から成る。通常は,工作物を主軸端のチャック面板,あるいはこれらと心押し台との間で支持して回転させ,往復台上の工具刃物を当てて切削する。心押し台に刃物を取付けることも可能で,補助工具を組合せれば各種の加工ができる。なお,主軸台側のベッドの一部に切欠き部を設け,できるだけ大きなものを加工するようにしたものを切落し旋盤という。

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世界大百科事典(旧版)内の普通旋盤の言及

【旋盤】より

…日本では1889年池貝庄太郎によって初めて国産の旋盤が作られた。
[旋盤の種類]
 (1)普通旋盤 一般に旋盤といえば普通旋盤のことを意味するくらいに,旋盤の中でももっとも広く用いられている機種である。その代表的構造を図2に示す。…

※「普通旋盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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