岩石学辞典 「晶癖」の解説 晶癖 鉱物や岩石に用いられる語で,結晶の晶癖は,結晶面の数や大きさが変化しても見られる普通の特徴的な形を意味している.岩石の場合には,その外観の記述に用いられる[Dana : 1949].結晶の外形は同種の結晶であっても,生成環境が異なると各結晶面の成長速度が異なり,外形が変化する.このように結晶の結晶面の組合せが同じでも,面の発達の程度が異なるため外形が変化することを晶癖という[片山ほか : 1970].結晶面の組合せの変化に注目する場合を晶相(tracht)という. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報