山川 日本史小辞典 改訂新版 「智積院障壁画」の解説
智積院 障壁画
ちしゃくいんしょうへきが
もと祥雲寺の障壁画群。祥雲寺は豊臣秀吉が長男鶴松の菩提寺として創建したもので,障壁画は長谷川等伯(とうはく)とその一門が描き,1593年(文禄2)には完成。豊臣氏滅亡後に祥雲寺の堂宇は智積院に与えられた。金地に濃彩で巨木に四季の草花を配した「桜図」「楓図」(いずれも国宝)などは,桃山時代の典型的な金碧障壁画様式を示す。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報