暗穴(読み)アンケツ

デジタル大辞泉 「暗穴」の意味・読み・例文・類語

あん‐けつ【暗穴/闇穴】

暗い穴。洞窟どうくつ
「うたてや太陽に―、えでんにも蛇の住みし人の世ぞかし」〈露伴露団々
人をののしる語。あほう。ばか。まぬけ。
「片っ端から出しゃばれえ。―めえ」〈滑・浮世風呂・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「暗穴」の意味・読み・例文・類語

あん‐けつ【暗穴・闇穴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暗い穴。また、どうくつ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. あんけつどう(暗穴道)」の略。
    1. [初出の実例]「亡父宿業にひかれて闇穴(アンケツ)の中に落るとも」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)六)
  4. 人をののしる語。あほう。ばか。
    1. [初出の実例]「『まだ四(よ)つ過(すぎ)でごぜんせふ』『ソレそういうあんけつだ。今八つ打(うっ)たはな』」(出典:洒落本・世説新語茶(1776‐77か)笑止)

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