暮れ果てる(読み)クレハテル

デジタル大辞泉 「暮れ果てる」の意味・読み・例文・類語

くれ‐は・てる【暮れ果てる】

[動タ下一][文]くれは・つ[タ下二]
すっかり日が暮れてしまう。「―・てた空に星影が浮かぶ」
月や季節、年などが終わろうとしている。
「秋―・てぬ」〈末摘花

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暮れ果てる」の意味・読み・例文・類語

くれ‐は・てる【暮果】

  1. 〘 自動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くれは・つ 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 日がすっかり暮れてしまう。
    1. [初出の実例]「くれはてば月も待つべし女郎花(をみなへし)雨やめてとは思はざらなん〈藤原実頼〉」(出典後撰和歌集(951‐953頃)秋中・二九四)
  3. 月、季節、年などが末に近くなる。
    1. [初出の実例]「暮はつる年惜しみかね打ちふさばゆめ見む程に春はきぬべし」(出典:安法集(983‐985頃))

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