日本歴史地名大系 「曇川」の解説 曇川くもりがわ 兵庫県:加古郡稲美町曇川北山(きたやま)にある満溜(まんりゆう)池から発し、南西へ流れ、中村(なかむら)で国安(くにやす)川を合せる。そこから北西へ流路を変え、中一色(なかいしき)を経て、加古川市の福留(ふくどめ)・石守(いしもり)を通り、同市西之山(にしのやま)で加古川に合流する。延長七・五〇五キロ。平素は枯川に近い状態が、曇空になると水が流れることから川の名がついたと伝える。国安川との合流点辺りから沖積面が形成され、その流域は町内において最も安定した農業基盤を提供してきた。寛文四年(一六六四)に中一色新村内の当川から取水して開削された青野(あおの)用水(青の井)は加納(かのう)六ヵ村(現加古川市)を灌漑した(寛政四年七月「曇川筋溜池取水につき口上書」納庄家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by