国安(読み)コクアン

精選版 日本国語大辞典 「国安」の意味・読み・例文・類語

こく‐あん【国安】

  1. 〘 名詞 〙 国家の安泰。
    1. [初出の実例]「国安の防護は、重に海軍にあり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国安」の意味・わかりやすい解説

国安
くにやす

愛媛県東部、西条(さいじょう)市の一地区。旧国安村。天保(てんぽう)年間(1830~1844)から手漉(てす)き和紙奉書紙)の生産が行われ、全国的に知られた。しかし後継者難で業者は減少している。

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の国安の言及

【東予[市]】より

…壬生川は江戸時代は松山藩の年貢米積出港として発展,商港・漁港としても栄えた。国安は江戸末期から奉書紙の生産で知られ,現在も製紙業は続けられている。安定した穀倉地帯で,米作のほか野菜,果樹,花卉の栽培が行われる。…

【山城物】より

…山城鍛冶の繁栄は平安中期から江戸初期までの長期にわたるが,永延(987‐989)のころ三条に住した三条宗近が最も古く,ついで一門の三条吉家,五条兼永,五条国永ら古京物と称される一派がおこった。鎌倉初期には《宇治拾遺物語》にも〈粟田口の鍛冶〉とあるように,粟田口派があらわれて名工が輩出し,とくに国友,久国,国安の兄弟は後鳥羽上皇の番鍛冶に選ばれている。さらに建長(1249‐56)ころの国綱は北条時頼の招きにより鎌倉で作刀し,相州鍛冶(相州物)の基を築いたと伝え,末期の吉光は短刀の名手として名高い。…

※「国安」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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