精選版 日本国語大辞典 「曜変」の意味・読み・例文・類語 よう‐へんエウ‥【曜変・窰変】 〘 名詞 〙 天目茶碗の一種。漆黒色の釉(うわぐすり)がかかり、内面に暗夜に光る星のようなあやしい色を連想させる斑文が現われている。天目茶碗中の最佳器。中国宋代、福建省の建窯で焼成された。曜変天目。[初出の実例]「饒州。油滴。窰変。菱花托。青柒盆。六納檉梚。三入葛箱等感得仕畢」(出典:尺素往来(1439‐64)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の曜変の言及 【建窯】より …褐色の素地に多量の鉄分を含む黒釉を厚くかけ,高台脇は露胎で土見せとなる。釉は溶けやすく,焼成時に釉中の鉄分が変化して流れ結晶斑となる場合があり,それを兎毫(禾目(のぎめ)),油滴,曜変などと呼び分けている。建窯は明代,伝統的な抹茶法に変わって煎茶法が一般化したためそれに伴って廃絶したとみられている。… ※「曜変」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by