普及版 字通 「曰」の読み・字形・画数・意味
曰
4画
[字訓] いう・ここに
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 象形
祝詞や盟誓を収める器の上部の一端をあげて、中の書をみる形。その書の内容を他に告げる意。〔説文〕五上に「詞なり。口に從ひ、乙(いつ)聲」とし、「亦た口气の出づるに象るなり」とするが、字は乙声ではなく、口気の象を示すものでもない。金文に
(こつ)の字があり、曰の上部に手を加えて、これを
開する形である。[訓義]
1. いう。神聖な語のときは「のたまはく」。
2. となえる、なづける。
3. 聿・
・粤・越・于に通じ、助詞に用いる。ここに。[古辞書の訓]
〔名義抄〕曰 イフ・イハク・トク・マウス・ココニ・コタフ・イフシク 〔字鏡集〕曰 イフ・イハク・マウス・イフシク・トク・コタフ・コタフコトバ・コトバノハヒ・ホウヒ・ココニ・カシラノキヌ
[部首]
〔説文〕に曷・
・
・沓・曹など六字を属し、みな祝誓に関する字。聿(いつ)部三下の書、木部六上の某(謀の初文)、また白部四上の皆・魯・
(者)・
、
部四上の
(習)・
も、もと曰の形に従い、祝誓・呪詛に関する字である。[語系]
曰hiuat、謂hiu
t、云hiu
nは声近く、通用する。于・越・粤jiuat、聿・
jiu
tも発語の助詞として通用する。[熟語]
曰若▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

