書架分類(読み)しょかぶんるい(その他表記)shelf classification

図書館情報学用語辞典 第5版 「書架分類」の解説

書架分類

書架上の図書館資料を,主題によって体系的に分類し,排列するための分類.資料上のラベルに表示する分類記号は簡潔で識別しやすいことが望ましく,主題を詳細に表現するために長くすることは避けなければならない.したがって一般に簡略なものとならざるをえない.また書誌分類では,単一の資料に複数の分類記号を与えることがあるが,書架分類では,ただ一つしか与えることができない.利用者が直接書架に接して求める図書を選ぶ際,主題の類似する資料群から利用者の期待する適書を選ぶのに好都合であり,公共図書館の発達した19世紀後半から普及した.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の書架分類の言及

【図書分類法】より

… そして,利用者が書架に接して求める資料を探し出しやすいように書物を分類配架する方法が考案された。これを〈書架分類〉という。類似の書物が一括して見渡せるため便利であり,一般に蔵書数のそれほど多くない,公開書架制をとる小図書館や資料室では,書架に本が分類してあるだけで十分である。…

※「書架分類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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