書誌的関連(読み)しょしてきかんれん(その他表記)bibliographic relationship

図書館情報学用語辞典 第5版 「書誌的関連」の解説

書誌的関連

書誌的記録に含まれる実体の間に介在する諸関連で,改訂翻訳翻案,補遺,全体部分(階層),複製など,多様な種類が想定される.例えば,翻訳書とその原書との間には,「翻訳」というテキスト(表現形)レベルの書誌的関連があると捉える.RDAおよび『日本目録規則2018年版』では,単に「関連」(relationship)と呼ぶ.1970年代から,こうした書誌的関連を,オンライン目録の設計や将来の目録規則改訂の際の理論的および経験的な裏付けとして用いるため考究していこうとする機運が生じた.UNIMARCフォーマットにおける書誌的関連の類型化の試みも,そうした取り組みの現れであった.1980年代後半には,ティレット(Barbara B. Tillett 1946-  )が書誌的関連全体を7群へと類型化することを試みた.現在では,FRBRおよびその後継IFLA LRMで示されたものが最も体系的な分析といえる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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