書遣(読み)かきやる

精選版 日本国語大辞典 「書遣」の意味・読み・例文・類語

かき‐や・る【書遣】

〘他ラ四〙
手紙などを書いて、先方へやる。書き送る。
源氏(1001‐14頃)浮舟「例よりも人しげきまぎれに、いかではるばるとかきやり給ふらん」
② すらすらと書き進める。よどみなく書き終わる。
※源氏(1001‐14頃)真木柱「えもかきやらで泣き給はば」

かき‐つかわ・す ‥つかはす【書遣】

〘他サ四〙 (上位から下位へ)文書で言ってやる。
※源氏(1001‐14頃)須磨大殿にも宰相のめのとにもつかうまつるべき事などかきつかはす」

かき‐おこ・す【書遣】

〘他サ下二〙 手紙などを書いて送ってくる。書いてよこす。
大和(947‐957頃)七〇「あはれなる文どもをかきをこせけるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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