最新 地学事典 「曹柱石」の解説
そうちゅうせき
曹柱石
marialite
化学組成Na4[Cl|(AlSi3O8)3] スカポライト系鉱物の端成分。正方晶系,空間群P4/m, 格子定数a1.2075nm, c0.7516, 単位格子中2分子含む。無・白・灰・淡黄色,ガラス光沢。劈開{100}に完全。硬度5.5~6,比重2.56。光学的一軸性負(きわめて端成分に近いものは正),屈折率ε1.540~1.541, ω1.546~1.550(光学記号負のもの)。高温条件下で生成のスカルン,グラニュライト,ある種の斑れい岩ペグマタイト中などに産する。スカポライト系鉱物については命名方式が確立されていないため,別の端成分を構成する灰柱石との固溶体との間で空間群がI4/mに変化する範囲を,端成分と別名にして3種にするか,あるいは両端の名前を用いて2種にするか,まだ決定していない。
執筆者:加藤 昭・吉井 守正
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

