日本歴史地名大系 「曾於乃石城・比売乃城」の解説 曾於乃石城・比売乃城そおのいわき・ひめのき 鹿児島県:国分市曾於乃石城・比売乃城「八幡宇佐託宣集」にみえる隼人の城。同書によると養老四年(七二〇)から翌年にわたった隼人の抗戦に際して、豊前国守宇努首男人は宇佐大神を奉請して出兵し、大隅・日向両国にわたる隼人の七所の城のうち奴久良・幸原・神野・牛屎・志加牟の五城の賊を討伐した。しかし「曾於乃石城、比売乃城」の二城の凶徒は討伐が困難であったという。七城のうちの五城では、牛屎(うしくそ)がその地名から現在の大口市付近かと思われるが、他の四城については現段階では確かな比定地は見出せない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報