ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「最小仕事」の意味・わかりやすい解説 最小仕事さいしょうしごとminimum work 与えられた条件のもとで,熱力学系を1つの平衡状態から他の平衡状態に移すために,外から与えなければならない仕事の最小量。たとえば,断熱系の等温・等圧変化では最小仕事はギブズ自由エネルギーGの変化に等しく,等温変化ではヘルムホルツ自由エネルギーFの変化に等しい。いずれの場合も,最小仕事は可逆反応のときに実現される。また,平衡の条件は等温・等圧変化では Gが極小,等温・等積変化では Fが極小になることである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by