法則の辞典 「最小束縛の原理」の解説 最小束縛の原理【principle of least constraint】 古典力学の運動方程式を変分原理の形に表現する方法の一つで,ガウスが1829年に考案したものである. 質点系の直角座標を x1,x2,…,x3n とし,束縛力(仕事はしないとする)を除いた外力のそれに対応する成分を X1,X2,…,X3n とするとき,束縛のない場合の運動の加速度 x″j(= Xj/mj)からのずれの二乗と質量の積の和をとって,これを「束縛量」とする.すなわち 運動はこの Z を最小にするように起こる(ただし,位置,速度,力,質量は変化しないものとし,束縛条件も変わらないものとする). 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報