束縛(読み)ソクバク

精選版 日本国語大辞典 「束縛」の意味・読み・例文・類語

そく‐ばく【束縛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一つにまとめて縛ること。縛りとらえること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「とってかえいて我胸中の賊を束縛せば、自然に我心が明白になりて」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)四)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐斉策〕
  3. 思想・感情・行動に制限を加えて自由をうばうこと。
    1. [初出の実例]「苟以区区死定束縛羈絏此心事焉。則是悉廃心之用也」(出典童子問(1707)下)
    2. 「楼主の娼妓を御する牛馬の如く人の一生を束縛して」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初)
    3. [その他の文献]〔史記‐礼書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「束縛」の読み・字形・画数・意味

【束縛】そくばく

しばる。〔甌北詩話、一〕(李青蓮の詩)李白集中、古詩多く律詩少なし。五律ほ七十餘首るも、七律は只だ十首のみ。蓋(けだ)し才氣豪(すべ)てを以て(めぐ)らす。自ら格律對偶に束せられ、雕繪のと長を爭ふを(いさぎよ)しとせず。

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