古典力学(読み)こてんりきがく(英語表記)classical mechanics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古典力学
こてんりきがく
classical mechanics

巨視的な物体運動を論じるのに有効な力学ニュートン運動の法則に基づいて展開されたニュートン力学および数理解析を用いてこれを発展させた解析力学は光の速度に比べて遅い速度で動く物体の運動に適用される。光速度に近い高速度で動く物体の運動は相対性理論を考慮した相対論的力学で論じられる。質点,質点系,剛体の運動だけでなく,弾性体の振動や波動,流体の運動なども古典力学の法則によって論じられる。分子,原子,原子核素粒子など微視的粒子の運動は量子力学によって論じられる。

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大辞林 第三版の解説

こてんりきがく【古典力学】

相対論的力学・量子力学が現れる以前の、ニュートンの運動の法則を根本原理とする力学。ニュートン力学・解析力学の総称。また、現代では微視的現象を対象とする量子力学に対して、相対論的力学をも含めていう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こてん‐りきがく【古典力学】

〘名〙 ニュートンの運動の法則を根本原理として発達した力学。二〇世紀にはいってから、相対論的力学、量子力学以前の力学という意味で用いられたが、今日では相対論的力学を含めたニュートン力学をいう。〔自然科学的世界像(1938)〕

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世界大百科事典内の古典力学の言及

【力】より

…ライプニッツは,あらためてそうした力を〈活力vis viva〉と呼んで,質量と速さの2乗との積で定義し,デカルトを批判した(ウィス・ウィウァ論争)。現在の古典力学では,物体に外から与えられ,運動の変化(加速度)を生じさせる原因を力として定義するため,ある意味ではデカルトの態度,つまり,物質およびその運動状態から力を構成しようとする発想が最も徹底されている,と考えることができる。ちなみに,古典力学はニュートンの運動法則から成るが,既述のようにニュートンはむしろ力を物質に内在するものと考えるという点で,古典力学的ではないといえよう。…

【力学】より

… その後,18世紀末から19世紀にかけて熱現象,電磁現象など,単なる力と運動の関係の外にあるような新しい分野への関心が登場したが,結局それらも,力学的モデルである統計力学や,電磁力学によって置き換えられることになり,力学の基本構造は変わらなかったといえるだろう。20世紀に入って,相対性理論量子力学が誕生し,ニュートン力学は修整が加えられることになり,この二つの理論体系との対比を明解にするために,ニュートンの力学は〈古典力学〉と呼ばれるようになった。古典力学は,ある条件下にのみ自然現象に妥当するものとされるに至ったわけだが,しかし相対性理論も量子力学も,物体の運動と力の問題を軸として自然現象を解析するという点では,依然として力学そのものであり,今日の自然科学の根幹に力学がすわっている事情は変わっていない。…

※「古典力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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