最後の一線(読み)さいごのいっせん(その他表記)У последней черты/U posledney chertï

日本大百科全書(ニッポニカ) 「最後の一線」の意味・わかりやすい解説

最後の一線
さいごのいっせん
У последней черты/U posledney chertï

ロシアの作家アルツィバーシェフの長編小説。1912年刊。ある地方都市のクラブの常連だった青年知識人や士官たちが、人生の無意味さを説き、死の福音(ふくいん)を宣伝する技師ナウーモフに影響されてか、次々に自殺していき、ついには1人もそこを訪れる者がなくなるまでが描かれる。

 さまざまな人物の取り結ぶ関係は、恋愛の三角関係を含んで、複雑で、ダイナミックであり、規模としてきわめて壮大ではあるが、いまからみれば全体としてあまりに陰惨という印象を受ける。

[小平 武]

『米川正夫訳『最後の一線』(創元文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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