最恵国(読み)サイケイコク

デジタル大辞泉 「最恵国」の意味・読み・例文・類語

さいけい‐こく【最恵国】

最恵国約款によって、最恵国待遇を与えられる国。

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精選版 日本国語大辞典 「最恵国」の意味・読み・例文・類語

さいけい‐こく【最恵国】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] most favored nation の訳語 ) 通商航海条約を結んでいる国家間で最も有利な取扱いを受ける国。関税その他の点で列国にくらべて有利な待遇を与えられる。
    1. [初出の実例]「両締盟国の一方の臣民は他の一方の版図内に在りて、内国若は最恵国の臣民或は人民と同様の特典、自由及権利を享有し」(出典:大不列顛国通商航海条約(明治二七年)(1894)一条)

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世界大百科事典(旧版)内の最恵国の言及

【最恵国待遇】より

…2国間の通商航海条約において,締約国の一方が他方の国民に,最も有利な地位にある第三国(最恵国)の国民に与えるのと同等に与える待遇。この待遇は,当事国がそれぞれ相手国を第三国以下に差別待遇しないことを約束する旨の最恵国約款(または最恵国条項most‐favoured‐nation clause)を結ぶことによってなされる。…

※「最恵国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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