月不足(読み)つきたらず

精選版 日本国語大辞典 「月不足」の意味・読み・例文・類語

つき‐たらず【月不足】

〘名〙
胎児が一〇か月に満たないで生まれること。また、その生まれた子。月不足(つきぶそく)早生児
※栄花(1028‐92頃)峰の月「今年はかうただならぬ人、月たらずなどして、皆事事も誤るなれば、いかにいかにおはしまさん」
② (転じて) 物事が十分に熟していないこと。間の抜けた者のたとえ。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「月足らずの水子思想、まだ完成(まとまっ)てゐなからうが何如だらうが」
間男(まおとこ)の子を産むこと。また、その子。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)三「旅のるすまあにして置く月たらず」

つき‐ぶそく【月不足】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android