日本歴史地名大系 「月尾谷」の解説 月尾谷つきおだに 福井県:今立郡今立町月尾谷武生盆地の孤立丘陵行司(ぎようじ)ヶ岳に向かって開口部をもつ長さ五キロの谷。近世には杉尾(すぎお)・轟井(とどろい)・島(しま)・長五(ちようご)・大平(おおひら)・八石(はちこく)・中印(なかいん)・別印(べついん)・坂下(さかした)の諸村からなり、谷奥の坂下村から東に板垣(いたがき)坂を越え池田(いけだ)郷板垣村(現池田町)に通じる。享禄二年(一五二九)八月一二日付の府中両奉行人連署状(矢部家旧蔵文書)の宛名に「月尾郷百姓中」とあり、慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図は月尾郷として高二二五八・二〇九石を記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by