最新 地学事典 「月年代学」の解説
つきねんだいがく
月年代学
lunar chronology
月の年代学は,アポロ計画とルナ計画により持ち帰られた月面表層物質に加え,近年,特に南極や砂漠で多数発見されている月隕石を用いた放射年代測定,およびルナプロスペクターや「かぐや」による月面地形の画像解析に基づくクレーターモデル年代からの情報を用いている。月の形成年代は高地試料の最古の放射年代から45.6億年とされる。その火成活動については,玄武岩質の月隕石や岩石試料の年代測定から,少なくとも43.5億年前に開始し,31億年前まで続いていたこと,クレーターモデル年代からは,月全球では25億年前まで,局所的には15億年前まで続いていたことが示唆されている。
執筆者:日高 洋・中村 昇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

