月桂院
げつけいいん
[現在地名]揖斐川町長良
長良集落の北東、権現山南麓にある曹洞宗寺院。本尊釈迦如来。稲葉一鉄の墓があることで知られる。一鉄は天正九年(一五八一)に没した正室月桂周芳の霊を弔うために当寺を建立。一鉄稲葉良通は守護土岐頼芸に仕え、主家没落後は斎藤氏に従い、曾根城(現大垣市)に拠って西濃三人衆の一人として武名をあげた。永禄期(一五五八―七〇)には織田信長に従い、天下統一の諸戦で美濃の武将らを率いて戦功をあげる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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