月読の尊(読み)つくよみのみこと

精選版 日本国語大辞典 「月読の尊」の意味・読み・例文・類語

つくよみ‐の‐みこと【月読尊・月読命・月夜見命】

  1. 月の神。月齢の神。「古事記」と「書紀‐一書第六」では、伊邪那岐命のみそぎの際生まれたと伝え、「書紀」本文では伊邪那岐命・伊邪那美命の間の子と伝える。天照大神素戔嗚尊とともに世界を分治した三神の一つ。元来は「月を読む」すなわち月齢を数える義(「よみ」の「よ」は乙類の仮名表記)であったが、のちに「月夜神霊」すなわち月の神の義(「つくよ」の「よ」は甲類の仮名表記。「み」は神霊の意)となり、ヨの甲類の音はユと交替しやすいために「つくゆみ=月弓」の語形にも変化した。つきよみのみこと。

つきよみ‐の‐みこと【月読尊・月夜見尊】

  1. 月の神。名は月齢を数えることを意味する。→つくよみのみこと

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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