あらぬ様(読み)あらぬさま

精選版 日本国語大辞典 「あらぬ様」の意味・読み・例文・類語

あらぬ 様(さま)

  1. 事実とは違っているさま。今までのあたりまえの状態とは変わった様子
    1. [初出の実例]「御たたう紙にいたうあらぬさまに書きかへ給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「かくて御髪(ぐし)〈略〉下しはてさせ給ひて、あらぬさまにておはします」(出典栄花物語(1028‐92頃)岩蔭)
  2. 望ましくない様子。不都合なさま。思いもよらぬ姿。
    1. [初出の実例]「なき人の跡をだにとて来てみればあらぬさまにも成りにけるかな〈慶暹〉」(出典:新古今和歌集(1205)哀傷・八一九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android