有城村(読み)ありきむら

日本歴史地名大系 「有城村」の解説

有城村
ありきむら

[現在地名]倉敷市有城

亀山かめやま村の南にある。北端高坪たかつぼ(七二メートル)は寿永三年(一一八四)九月、源氏の一部が陣を布き、二〇町ばかりの海を隔てて平家側と対峙した地という。寛永備中国絵図に有木村とみえ、高一〇四石、庭瀬藩戸川氏領。しかし石高の計算上からみても、寛永五年(一六二八)分家した旗本帯江戸川領とあるべきであろう。以後幕末まで同領。享保(一七一六―三六)末までは二日市ふつかいち村庄屋が兼任した。正徳四年(一七一四)の備中一国重宝記には有城村とみえ、以後この表記が多いようである。寛政一一年(一七九九)帯江戸川氏陣屋が倉敷代官所に差出した高書上(平木家旧蔵文書)によると、高一〇〇石余のほかに万治(一六五八―六一)頃に開発した一一八石余があり、計二一八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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