有末精三(読み)ありすえ せいぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「有末精三」の解説

有末精三 ありすえ-せいぞう

1895-1992 大正-昭和時代の軍人
明治28年5月22日生まれ。イタリア駐在武官,参謀本部第二部長などを歴任。昭和20年陸軍中将。敗戦直後,連合軍進駐の受け入れにあたり,また,有末機関を組織してGHQに対ソ情報を提供した。45年旧軍人団体の日本郷友連盟会長。平成4年2月14日死去。96歳。北海道出身。陸軍大学校卒。著作に「有末精三回顧録」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の有末精三の言及

【在郷軍人会】より

…在郷軍人会が戦前戦中の日本社会にこのように大きな影響力を保持した一つの理由には,地域のサブリーダー(中堅人物)となる青年層を国家主義,軍国主義教育によって町村軍人分会幹部として養成することに成功したことが考えられる。 第2次世界大戦後は,1950年代の再軍備,逆コースの過程で旧軍人の活動が復活し,56年10月には有末精三を代表に日本郷友連盟が結成され,会員45万人を擁する旧在郷軍人の全国的統合体として国防問題,教育問題,憲法改正などで政治的圧力活動を推進している。また59年7月には木村篤太郎を会長に自衛隊退職者の相互扶助団体として隊友会が結成され,70年代にはいって,重工業大経営における労務職制機構への,あるいは基地周辺地域の町内会役員への隊友会員の進出が顕著となっている。…

※「有末精三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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