有氏神社(読み)ありうじじんじや

日本歴史地名大系 「有氏神社」の解説

有氏神社
ありうじじんじや

[現在地名]神泉村下阿久原

秩父瀬ちちぶせの北北東にあたる神流かんな川右岸の河岸段丘に位置する。児玉党の祖有道惟行(遠峯)を祀ると伝える。「風土記稿」は祭神不詳、「郡村誌」は草葺不合尊を祀るとするが、この地は児玉党ゆかりの地で、氏子は児玉党の党祖を祀る神社としている。地元では有氏を「アルジ」とよび、祭日に行われる祭をアリッツァマの祭とよんでいる。この祭は有氏神社の盤台祭(県指定無形民俗文化財)と称し、正徳三年(一七一三)頃から始められていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android