日本歴史地名大系 「有津村」の解説 有津村あろうづむら 愛媛県:越智郡伯方町有津村[現在地名]伯方町有津伯方(はかた)島南部にある。東は木浦(きのうら)村、西は叶浦(かのうら)村に接し、北は山地によって叶浦村・北浦(きたうら)村に相対する。南は鶏小(にわとりこ)島を含む船折瀬戸(ふなおりのせと)で大(おお)島宮窪(みやのくぼ)村のうちの鵜(う)島・能(の)島に対している。集落は有津湾の沿岸沿いに並んでいるが、漁業者は少ない。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の越智郡の項に「有津村 日損所、野山有、林有」とみえ、村高は二〇三石二斗四升である。寛永一三年(一六三六)の有津村検地帳では、「有津村之内矢崎村分」として南西部の矢崎(やざき)を別記し、両村の田畑面積は合わせて四一町余、うち水田六町八反となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報