有滝村(読み)ありたきむら

日本歴史地名大系 「有滝村」の解説

有滝村
ありたきむら

[現在地名]伊勢市有滝町

外城田ときだ川河口にある。「神鳳鈔」に「有滝御薗外宮五斗」、「外宮神領目録」に「有滝御厨五斗六月九月十二月」とみえ、「公文抄」に「安嘉門院令旨治部権大輔資経奉請文云」として「当国有滝御園内親澄法師得分田畠事、仲親申状給候了、即可尋子細之由、所加下知候也、以此旨可令披露給候」と記されている。「勢国見聞集」は御贄として当地が小肴一二〇を献上していたことを記している。

近世は山田奉行支配の幕府直轄地で、慶安郷帳(明大刑博蔵)では村高三〇三石余のうち田方一七三石余、畑方一二九石余である。江戸時代初期には山田奉行所管轄の船倉が設置され、寛文八年(一六六八)には同奉行花房志摩守幸次の居宅が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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