朝婿入り(読み)あさむこいり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝婿入り」の意味・わかりやすい解説

朝婿入り
あさむこいり

婿として初めて嫁の家を訪れることをムコイリとよんでいて、一つの儀礼となっている。この時期が、婿入り婚嫁入り婚とで違いがあるが、朝婿入りというのは嫁入り婚の際の儀礼で、嫁入り当日の朝、婿入りをすることをよんでいる。かつては嫁入りの前1週間ぐらいのうちに婿入り儀礼のあるのは普通であったが、生活が忙しくなってから嫁入り当日に繰り延べられた。嫁入り当日の朝、婿と仲人(なこうど)、それにおもだった親戚(しんせき)と連れ立って嫁の家に行く。嫁の家ではちょっとした饗応(きょうおう)があって、昼過ぎに帰るが、昔は婿の一行が一足先に帰る習わしだったという。現在は乗り物の関係などもあって嫁方婿方連れ立って帰るようである。こんなことで、この儀礼の名称も、「嫁迎え」とよんでいる所が多い。

[丸山久子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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