朝日城跡(読み)あさひじようあと

日本歴史地名大系 「朝日城跡」の解説

朝日城跡
あさひじようあと

[現在地名]春日町朝日

黒井くろい城跡の南西二キロの小尾根先端に立地する。比高三〇メートルの山城と北麓に複数の居館跡が残る。大永三年(一五二三)の朝日村住人荻野氏交名注進状(荻野努家文書)によると、当地に荻野但馬守以下一七名が居住していた。天文年間(一五三二―五五)頃の二月五日付細川晴元感状(芦田文書)に「朝日弥七郎城」が登場し、荻野弥七郎が在城していたと推定できる。荻野氏は地侍一八人の「無大将」の状態で統率がとれなかったという。こうした状況から後屋ごや(現氷上町)の赤井時家の子息才丸が猶子として荻野氏当主に迎え入れられ、荻野直正と名乗った(丹波志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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