猶子(読み)ユウシ

大辞林 第三版の解説

ゆうし【猶子】

〔古くは「ゆうじ」とも〕
〔「礼記檀弓上」による。自分の子供のようなものの意〕 甥おい、または姪めい
親族または他人の子を自分の子としたもの。養子。義子。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

猶子
ゆうし

兄弟・親類や他人の子と親子関係を結ぶ制度。平安期より貴族社会を中心に行われ、鎌倉期以降は武家でも行われた。中国における本義は兄弟の子の意。わが国では、仮親の権勢をかりたり、一家・同族内の結束を強化するために行われた。養子とは異なり相続を目的としないというが、実際は明確な区別はなく、子ということで相続がなされる場合も多い。ときに両者をまったく同義で使用している場合がある。[飯沼賢司]

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世界大百科事典内の猶子の言及

【養子】より

…現代養子法のいま一つの機能は配偶者の(連れ)子を養子とする親族養子であり,アメリカ(年間10万件),イギリス(年間2万件)では全養子のほぼ半数をこれが占めている。
[日本]
 日本には古来,生前養子のほか死後養子があり,継嗣養子のほか猶子,実子(実子貰受け)があり,縁組の種類は多様であった。明治民法は通常の養子のほか婿養子と遺言養子を認めていたが,第2次大戦後の改正で婿養子・遺言養子が廃され,養子の種類は単一になった。…

※「猶子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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