朝込(読み)あさごみ

精選版 日本国語大辞典 「朝込」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ごみ【朝込】

〘名〙
① 朝早く、不意に敵陣を攻めること。朝駆け
※武蔭叢話(17C後)四(古事類苑・兵事一三)「敵朝込に来ると心得、甲を着て」
② 早朝に押し込み強盗を働くこと。
浮世草子・沖津白波(1702)四「両人先籠をとりひろげ、なんでも朝込(アサゴミ)仕合よし、そちの籠には何々ある」
③ 早朝の茶会に客が入って来ること。〔茶道早合点(1771)〕
④ 遊里で、前夜支障があって行けなかった客が、翌朝未明に大門が開かれるのを待って繰り込み、夜明けまで遊興すること。
※評判記・たきつけ草(1677)「もんのあくまをまつあさごみのほどなどこそ、こひぢとはいはめ」
⑤ 遊里で、前夜からの遊客がそのまま居続けて朝まで遊興すること。
※浮世草子・好色旅日記(1687)二「湯水つかふほどまきちらしても、高のしれた軽はづみ、また朝(アサ)ごみのこころして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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