ロシア南部の黒海東岸に位置し、ソ連時代からスターリンら歴代政治家が保養地とした人口約40万人の町。年間約400万人の観光客が訪れ、夏は海水浴客でにぎわう。五輪開催を機にスキー場開発やホテル建設を進め、近代リゾートへの転換を図る。サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)の会場の一つにもなっている。東のカフカス山脈を越えるとイスラム文化圏で、南にはグルジアやトルコがある。多様な民族が集まる地域でもある。
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(葛西奈津子 フリーランスライター / 2010年)
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(1)中世喜劇の一ジャンルである阿呆(あほう)劇のこと。15世紀の後半に発展し、16世紀初頭に最盛期を迎えた。演じる「阿呆」sotsは、鈴のついた黄色と緑色の2色に分かれた服を着、ロバの耳のついた帽子をかぶり、道化杖(つえ)を携え、つまさきを軸にして旋回をしたり、跳ね回ったり、わいせつなしぐさをまねたりする。聖史劇などの上演の前に、客寄せに使われた。「阿呆」は、口上を述べながら脱線し、人を笑わせ、地口(じぐち)を連発するが、彼らは教会を破門された者だから、自由奔放に世の中の仕組みを批判する。弁護士から医者、神父、ついには国王や法王までも嘲罵(ちょうば)の対象としたので、フランソア1世が彼らの社会風刺を禁じた。(2)フランスの作家アンドレ・ジッドは自分の作品を分類して、『パリュード』(1895)、『鎖を解かれたプロメテ』(1899)、『法王庁の抜け穴』(1914)をソチとよんだが、これは阿呆劇と直接関係はない。しかしこの三作は、風刺の色が甚だ濃く、法王も対象となった。ジッドは、これらの作品を通して、自意識の袋小路からの脱出を模索したのである。
[白井浩司]
ロシア連邦南西部、クラスノダール地方の保養都市。人口35万9300(1999)。黒海北東岸に面し、背後(北東側)はカフカス山脈の2500メートル級の山地である。冬はロシアのなかではきわめて暖かく湿度も高く、夏も過ごしやすい。平均気温は1月6℃、7月25~28℃、年降水量1400ミリメートル。ロシア屈指の保養地で、黒海に面する港(クリミアなどへ航路がある)、空港(東郊アドレル地区にあり、数十の都市と直行便で結ばれる)、鉄道(モスクワ直行列車がある)により、年間数十万の内外観光客が訪れる。市域は黒海北岸に沿って150キロメートルも延び、4区に分かれ、療養、保養、宿泊施設が緑の中に点在する。また、転地療養、物理療法などの医学研究所、泥炭浴、鉱泉浴、鉱泉水飲用などの施設も多い。鉱泉はとくにマツェスタ地区が有名。郷土博物館、N・オストロフスキー記念館、カフカス自然保護地区博物館、樹木植物園などがある。1838年、モスクワの上流階級の転地療養地として開かれ、1917年の革命後には軍や民間の保養施設が置かれ、今日の隆盛をみるようになった。第22回(2014年)冬季オリンピック開催地。
[渡辺一夫]
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ロシア連邦南部,北カフカスの西部にあるクラスノダル地方の都市で黒海に臨む。人口32万8525(2004)。1838年に小集落が設けられ,クリミア戦争ではロシア軍の駐屯地となった。年平均気温13℃という温暖な気候で,ロシア随一の保養地として知られ外国人保養客も多い。多数のサナトリウム,保養所,療養施設,研究所がある。特に市内のマツェスタMatsesta地区は硫化水素,塩化ナトリウムを含む鉱泉を利用した療法で名高い。
執筆者:高橋 清治
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