朝鮮出漁(読み)ちょうせんしゅつりょう

改訂新版 世界大百科事典 「朝鮮出漁」の意味・わかりやすい解説

朝鮮出漁 (ちょうせんしゅつりょう)

明治期の日本漁業は沿岸漁業が爛熟期に達し,その生産が頭打ち,伸び悩み状態に立ちいたったので,対応策の一つとして海外漁業への進出が増加し,中でも朝鮮近海への出漁が最大の比重を占めた。明治初年から西南日本の漁民で朝鮮近海に出漁した事例は知られていたが,明治維新後しばらくは日韓両国国交は絶えていたし,1876年に批准された日朝修好条規には漁業条約がなく,それが日の目をみたのは83年締結の日鮮貿易条約の規定をうけて,90年に日本朝鮮両国通漁規則が公布されてからである。これは形式的には両国平等の通漁条約であったが,朝鮮漁民が日本沿海に通漁することはなく,事実上は不平等条約であった。通漁漁船数をみると,90年に718隻,1900年に1893隻,06年に3129隻,10年に3960隻と増加している。またおもな出漁県は広島,山口,愛媛,香川長崎,熊本,岡山,福岡,鹿児島などで,西南日本の各県から広く出漁した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

大寒の用語解説を読む