木の端(読み)キノハシ

デジタル大辞泉 「木の端」の意味・読み・例文・類語

き‐の‐はし【木の端】

木の切れ端。転じて、取るに足りないもの。
「ただ―などのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ」〈・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「木の端」の意味・読み・例文・類語

き【木】 の 端(はし)

  1. 木石のように人情を理解しないもの。特に僧侶や尼のこと。一説に、とるにたりない者の意。
    1. [初出の実例]「ただ木のはしなどのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ」(出典:枕草子(10C終)七)
  2. 木の切れ端のような役に立たないもの。
    1. [初出の実例]「ただ木の端と思ひすてたる雲水の生涯ならむ」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)前)

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