木之山村(読み)このやまむら

日本歴史地名大系 「木之山村」の解説

木之山村
このやまむら

[現在地名]大府市共和きようわ

知多丘陵の山間にあり、東・北・西は大高おおだか(現名古屋市)に接する。「寛文覚書」によれば、概高二六〇石五斗余で、田方一八町三反余・畑方三町九反余、ほかに四石四斗余の新田がある。家数二五・人数一五五。鳴海なるみ宿(現名古屋市)の寄付村で人馬役を勤め、茶壺道中には人足を負担し、上洛や朝鮮人来朝には人馬役を負担した。「徇行記」では民家は山麓に散在して貧村で、「又農隙ニハ有松絞リノ豊後トテ、木綿ヲ初、秩父縮緬ナトノ絞リヲククルコトヲ男女共ニ産トス、又塩俵ヲアム事モ生産トス、(中略)里諺ニ絞リヲシメル事ヲブンゴト云フト也」と有松絞を生産した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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