木材パルプ(読み)モクザイパルプ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木材パルプ
もくざいぱるぷ
wood pulp

木材を原料とするパルプ。麻、綿および稲藁(いねわら)などを原料とする非木材パルプと区別するための用語。木材パルプは製造方法によって化学パルプ、セミケミカルパルプおよび機械パルプなどに大別され、原料木材によって針葉樹パルプおよび広葉樹パルプなどに分けられる。木材パルプのほとんどは製紙用パルプとして使用されるが、化学パルプのうちでとくに精製したものは溶解用パルプとして使用される。2013年(平成25)時点では、日本で年間877万トンのパルプが生産されるが、その99%以上を木材パルプが占める。これは木材が、山林における生産性は低いが、通常年間を通じ伐採し集荷することが容易なためである。しかし、日本における木材の全消費量の約3分の2は輸入材で、地球規模での木材資源の枯渇が問題となったため、非木材のパルプ化技術開発への要望が大きく、木材からも非木材からも優れたパルプが得られる過酸化水素アルカリ法(PA法)が開発された。[御田昭雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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