木梨庄(読み)きなしのしよう

日本歴史地名大系 「木梨庄」の解説

木梨庄
きなしのしよう

尾道市のうち、旧御調みつぎ郡分の大半を荘域とする。椙原すぎはら保を本貫とした杉原氏が南北朝時代以降本拠地とした。「木無庄」とも記す。建武三年(一三三六)三月四日付足利尊氏袖判宛行状(「御調郡誌」所収)によると杉原信平・為平兄弟の戦功を賞して為平に木梨庄半分地頭職が宛行われ、次いで同年五月二〇日付足利尊氏袖判宛行状(「福山志料」所収)で、信平に本郷ほんごう庄・木梨庄地頭職が与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android