小原(読み)おばら

精選版 日本国語大辞典 「小原」の意味・読み・例文・類語

おばらをばら【小原】

  1. 神奈川県相模湖町の地名甲州街道小仏吉野の間、甲州へ向かう下りの旧宿駅。

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日本歴史地名大系 「小原」の解説

小原
こばら

[現在地名]度会町日向

日向ひなた南部火打石ひうちいし村境にあたる。日向村の村立当初の地と伝える。文禄三年(一五九四)七月の「小川郷内日名田村」の検地帳(徳川林政史蔵)にみられる水田は、火打石村境にある谷川に沿った地と思われる。元禄一三年(一七〇〇)の伊勢国郡村庄録(度会町史)には日向村のうちとして小原村があり、高一二石九斗余。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小原」の意味・わかりやすい解説

小原
おばら

愛知県中北部、西加茂郡(にしかもぐん)にあった旧村名(小原村(むら))。現在は豊田(とよた)市の北部を占める一地区。2005年(平成17)豊田市に編入。岐阜県と接する山村で、美術工芸和紙の「小原和紙」が有名。国道419号が通る。米作のほか、鶏卵シイタケマイタケなどのキノコ栽培が盛ん。小原和紙は江戸時代からあった番傘用の和紙「三河森下(みかわもりした)紙」を生かした独特な和紙工芸で、美術工芸家の藤井達吉(ふじいたつきち)(碧南(へきなん)市出身)の指導によって生まれた。藤井はコウゾを原料とする森下紙の製法に着目し、村の青年たちに、独特な紙漉(す)き、染め、図案などを総合した和紙工芸の技術を教えた。青年たちのなかからは日展審査員を含む日展作家数名も輩出している。

[伊藤郷平]

『『小原村誌』(1964・小原村)』

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改訂新版 世界大百科事典 「小原」の意味・わかりやすい解説

小原[温泉] (おばら)

宮城県南部,白石市にある温泉。白石川上流渓谷地帯の谷底に湧くいくつかの温泉の総称で,現在は古湯と新湯に分かれる。いずれも発見は江戸時代で,温泉としての発展は中期といわれる。蔵王山の南東麓にはこの温泉のほかに鎌先温泉があって〈脚気鎌先,眼に小原〉と喧伝された。泉質は単純泉,含食塩ボウ硝泉で,泉温50℃。東北本線白石駅から約8km,バスで30分。渓谷は新緑,紅葉ともに美しく,温泉街にあるサイカチのほかに上流に向かって9kmほどの川沿いにコツブガヤ,ヒダリマキガヤ,ヨコグラノキの北限地帯,材木岩があり,いずれも天然記念物に指定されている。
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小原 (おばら)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小原」の意味・わかりやすい解説

小原
おばら

愛知県北部,豊田市北部の旧村域。美濃三河高原にある。 1906年村制。 2005年豊田市に編入。窯業原料のケイ砂,粘土の産地で,自給的水田農業地域。古くから和紙製造が行なわれ,1936年頃から「小原工芸紙」と呼ばれて絵画,屏風などに利用され,和紙工芸は特に名高い。南部の矢作川流域一帯は愛知高原国定公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の小原の言及

【大原】より

…京都市左京区北東部にあり,比叡山西麓を流れる高野川上流に位置する小盆地全体の呼称。本来は〈おはら〉といい,〈小原〉とも書いた。京都から北へ向かう若狭街道(現,国道367号線)が縦貫し,平安時代以来延暦寺にかかわる勝林院,来迎院,三千院などの名刹(めいさつ)が多く,八瀬,大原と併称された。…

【白石[市]】より

…1954年白石町と越河(こすごう),斉川,大平,大鷹沢,白川,福岡の6村が合体,市制。57年小原村を編入。人口4万1852(1995)。…

※「小原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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