木楯(読み)こだて

精選版 日本国語大辞典 「木楯」の意味・読み・例文・類語

こ‐だて【木楯・小楯】

  1. 〘 名詞 〙 楯のかわりに身を寄せる立ち木。楯のかわりとなるもの。転じて、身をおおいかくすもの。仮の楯。
    1. [初出の実例]「後には大木を木楯(コタテ)にして、敵を待つ処に」(出典源平盛衰記(14C前)三三)
    2. 「衝と飛退いて椅子を小楯(コダテ)に、何を遊ばすと、佶(きっ)と見据ゑると」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷二五)

き‐だて【木楯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木製の楯。
    1. [初出の実例]「窪所には木楯を構へて、敵来たらば打ち落とさんと窺ひけり」(出典:長門本平家(13C前)一八)
  3. 楯の代用とする木。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む