木楯(読み)こだて

精選版 日本国語大辞典 「木楯」の意味・読み・例文・類語

こ‐だて【木楯・小楯】

  1. 〘 名詞 〙 楯のかわりに身を寄せる立ち木。楯のかわりとなるもの。転じて、身をおおいかくすもの。仮の楯。
    1. [初出の実例]「後には大木を木楯(コタテ)にして、敵を待つ処に」(出典源平盛衰記(14C前)三三)
    2. 「衝と飛退いて椅子を小楯(コダテ)に、何を遊ばすと、佶(きっ)と見据ゑると」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷二五)

き‐だて【木楯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木製の楯。
    1. [初出の実例]「窪所には木楯を構へて、敵来たらば打ち落とさんと窺ひけり」(出典:長門本平家(13C前)一八)
  3. 楯の代用とする木。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android