小楯(読み)オダテ

デジタル大辞泉 「小楯」の意味・読み・例文・類語

お‐だて〔を‐〕【小×楯】

[名]小さなたて。また、楯。
木幡こはたの道に遇はしし嬢子をとめ後手(=ウシロ姿)は―ろかも」〈・中・歌謡
[枕]《楯を立て並べたように山が連なるところからという》地名やまと」にかかる。
「―大和を過ぎ」〈・下・歌謡〉

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精選版 日本国語大辞典 「小楯」の意味・読み・例文・類語

お‐だてを‥【小楯】

  1. [ 1 ] ( 「お」は接頭語 ) 楯(たて)
    1. [初出の実例]「木幡の道に 逢(あ)はしし嬢子 後手は 袁陀弖(ヲダテ)ろかも 歯並みは 椎菱なす」(出典古事記(712)中・歌謡)
  2. [ 2 ] ( 大和の地形形容によるか ) 地名「やまと」にかかる。
    1. [初出の実例]「青土(あをに)よし 奈良を過ぎ 袁陀弖(ヲダテ) 大和を過ぎ」(出典:古事記(712)下・歌謡)

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